梅田のアートスクールに通い、最新の絵画技法をならうのだが、もちろん美大受験生たちはデッサンを徹底練習している。むかしの私もそうだったが、今の普通通用の一技法が、どうも気持ち的になじみにくい。写真をとり、コンビニで拡大コピーして、キャンバスにカーボン紙をしき、コピーをのせて、鉛筆で強く線を引く。キャンバスにカーボンの線が乗る。むかしなら、しても隠れてする事だが。
俺は頭が古いのだろう。
写真を拡大コピーし、背景はミーシャにする。それなりのスーパーリアリズム絵画。楽屋裏は時代がなりの工夫研究進化があり、これはこれでありだろう。ただ見る者の意識は、脳内で目や唇など、特定の部分を脳内で大きく変形させて脳内画像をつくる。筆でそれを人間の脳映像にあわせて直せるから、写真を使っても、写真以上が描ける。つまり、ここで、写真は事実、絵は真実となる。




小学生の頃、祖父母も父母も、おおきくなったら絵描きになったらと、言っていた。もちろん、私は地球防衛軍の総司令官の天才科学者になる予定だった。